+act. (プラスアクト) & korea+act.(コリアアクト) オフィシャルサイト 映画好きのためのエンターテイメント雑誌! 隔月発売
+act.
+act.mini
別冊+act.
号外+act.
Love PET
プラスアクトの最新情報はコチラ
+act.blog
korea +act.
コリアアクトの最新情報はコチラkorea+act. blog
ANOTHER act.
銀幕便り
銀幕便り vol.057 『マイ・プライベート・アイダホ』
そろそろ梅雨も本格的に明けそうですね。また、カラッとした空を毎日見れる日が続きそうです。
今までたくさんの映画を観てきて、コラムまで書かせていただいてきたわけですが…。うーん、お気に入りの一本を上げろと言われると、ちょっと難しいんですよね。その中でも、片っ端しから目を引く映画を観ていた高校時代に、ちょっと不思議な印象を与えてくれた作品をご紹介しましょう。
大作映画と言うか、起承転結がはっきりとしたストーリー展開の映画より、見終わった後に何とも言えない気持ちにさせる様な、不思議な映画を面白いと思うきっかけとなった映画が『マイ・プライベート・アイダホ』だった。主演は当時売れっ子アイドルだったリバー・フェニックス。監督は、近年話題のガス・ヴァン・サント監督。『エレファント』とか『ラストデイズ』の監督ね。
『マイ・プライベート・アイダホ』
マイ・プライベート・アイダホ ストーリーは、男娼のマイケル(リバー・フェニックス)」とスコット(キアヌ・リーブス)がマイケルの母親を探しに行くと言うシンプルなもの。最近DVD化されて発売されていたっけ。当時売れっ子のアイドル2人がゲイ役ってことで、かなり話題にはなったらしいけど、彼らの人気がなければ間違いなく売れなかっただろう作品。

この映画の中に出てくる、黄色のノートン(イタリアのバイク)がとにかくカッコよくて、ファッションや全体の色彩感覚は、映画全体に不思議な色気を出している。エンディングに流れるの曲が、ポーグスのものであると知ったのはここ数年で、単純に「この映画かっこいいな」と思って観ていたものが、何年たってからも発見があり、「やっぱりかっこいいんだ」と思えるのは、素敵なことだと思う。

人間誰しも勘違いがあると思うけど、それでも僕は断然直感型! まぁ、いろいろな情報が噛み合って、「いいな」と判断するんだろうけど、全身でいいと感じたものは、どれだけ時間がたってもやっぱりいいもんだ。
現代ではDVDとして映画を保存できるから、映画が映画館だけのものではなくなってきていると思う。DVDにできるから、作り易いし見やすいって環境。作り易いことでハズレも増えるっていうのは置いといて。昔の歴史や感覚が現代に残されているってのは、ちょっとこれタイムマシーン的なことなんじゃないの? 違うの!? その人にとってオンタイムであろうとなかろうと、いい作品は残るし感動を与える。たとえ、それが今すぐにお金にならなくてもね。

本当に良い映画には、名画のような価値があるんだと僕は思う。
だから残しておいて、いつどんな形で価値が出るのかは、見る人が決めるわけで。そこが作ることの面白いところなんだろう。
実際、この映画を最初に観た時は、「なんのこっちゃ?」って頭では考えた。でも何か残るものがあった。そして今でも、それが何なんだかは分からない。そんなんでいいんじゃないかなぁ。と最近良く思う。ずっと分からなくても、なんか好き、なんかいい。人に興味を持つのと似た感じかも知れん。昔、尊敬する映像作家の先輩に「いい映画ってどんなっすかねぇ?」と聞いたところ、「映画の魅力は、人の魅力と同じなんじゃない? 何がいいとは決められないんじゃないかなぁ」とか言ってたもんなぁ。

そろそろ作っていかなきゃなぁ、と思う。参加していかないとなぁ、と思います。別に「偉大な作品!」「メガヒット!!」っていうのじゃなくても、「良い作品」と言うのに参加していきたいと思う。
映画なんて所詮は趣味で、無くても生きていけるんだろうけど。人間としては、そのどーでもいいものが、なんか特別なもの与えてくれたんだよなぁ。

特別なものを、ひとつだけに決めるってのは無理な話だと思うんですが、どーでしょう?誰しも少なからず、何かから影響を受けて暮らしていると思うんですが、『銀幕便り』から共感できるような面白い作品に、出会えた方はいるでしょうか? 無意識の中にでも、何か皆さんにとっての素敵な作品との出会いのキッカケになっていてくれていたらと願っています。それでは、撮影に出動してきまぁす。
<< 最終回 |  vol.056>>
銀幕便り