プラスアクト

最新インタビュー

最新インタビューは「小柳友さん」

トップページ ニュース インタビュー プレゼント エディターズダイアリー

インタビュー

福士 蒼汰   (ふくし そうた)

2010年9月21日、事務所に所属。ほんの8カ月前のことだ。それにもかかわらず、早くも3本の連ドラに出演するという快挙を果たした。4月からは2本の連ドラがスタート。『生まれる。』では、合コン三昧の明るい青年、『シマシマ』では読書好きで寡黙な青年という真逆の役を同時期に演じている。そんな福士蒼汰の魅力にいち早く触れたく、インタビューを敢行した。常に笑顔で、会話の最後は大概ビッグスマイル。絵に描いたような抜群の笑顔は、学園もののマンガに登場する、人気のあるクラスメイトのよう。構えず、しかし様々なことを想定して芝居に臨む彼は、今、少しずつ手ごたえを感じ、お芝居が楽しくて仕方ないようだった。

撮影/柳沼涼子 文/今津三奈

プロフィール 福士 蒼汰(ふくし そうた)


1993年5月30日生まれ、東京都出身。『美咲ナンバーワン!!』村野蒼汰役でデビュー。4月から『生まれる。』の山中裕也役、『シマシマ』の真菰修二(マシュ)役に出演中。
【公式HP】 http://www.ken-on.co.jp/fukushi/

── 事務所に所属して半年以上経ちました。取材は慣れましたか?

「まだまだ緊張しますが、最初よりはだいぶ慣れました。初めの頃は本当に何を喋ったらいいのかわからなかったです」


── 今まで何本くらい受けたか憶えてますか?

「20~30本くらいでしょうか」


── 取材を受ける前に準備はしますか?

「思ったことをその時の気持ちで答えています。必ず聞かれるだろうと予想出来ることは準備していきます」


── そもそもデビューのきっかけを教えて下さい。

「事務所に所属する前にたまたま雑誌に載ったんです。それを見た事務所の方から電話がかかってきて」


── 有名な先輩がたくさん所属する事務所だと知ってましたか?

「知らなかったんですけど、調べたら、凄い方々がたくさんいることがわかって。ここなら安心だと思いました」


── デビューにも繋がった、その雑誌に掲載されたきっかけは?

「高校に入って、初めて行った渋谷で。道を歩いていたら声をかけられたんです。中学まではずっとバスケをやっていて、バスケが休みの日はいつも決まった友達の家に遊びに行っていたから、それまで原宿にも行ったことがなかったんです。興味もなかったと思います。でも、高校に入ってから、中学の友達がバスケのシューズを買いに行きたいと言ってて。それならついて行くかという感じで行きました。僕は何も買いませんでしたが(笑)」


── それまで芸能界に興味はありましたか?

「特に考えていませんでした。テレビに出ている方々を見て“かっこいいな”と思うことはありましたけど、具体的に自分がやりたいと思ったことはありませんでした」


── 雑誌に出たことで気持ちが傾いていたのでしょうか。

「それがそうでもなかったんです。事務所から電話をもらった時も、やりたいと思っていなかったんですが、レッスン期間に演技の勉強をさせてもらったら、どんどん楽しくなってきて」


── デビューはドラマ『美咲ナンバーワン!!』。4月からは『生まれる。』『シマシマ』に出演します。いきなり凄い活躍ですね。

「同時期に2本のドラマに出ることは大変だろうし、難しいことかもしれないですけど、僕は未経験だから大変さもわからない。だから楽しみだなと思う気持ちが大きくて」


── それは『美咲~』で手ごたえがあったからでしょうか。

「現場を経験して、どうやって撮影が進むのか、ワンシーンでたくさんのカットを撮影するとか、そういうことが色々とわかったところで『美咲~』が終わってしまったから、凄く悲しかったんです」


── 作品が2本だから倍楽しめるって。

「そうなんです。だからまた出来ると思ったら凄く楽しみで」


── 人によっては、緊張したり恐怖を感じることもあると思うけど、そういう気持ちが一切なさそうですね。

「緊張しないタイプなんです。でも中学までは人見知りで、人前では全然喋らなかった。ただ、“このままじゃ終わりたくない”“周りを巻き込んで影響を与えたい”という気持ちがずっとあって、高校を選ぶ時にふと“中学の友達がいない高校に行こう”と思ったんです。そして、部活は今まで通りバスケ部に入ろうと思ってたんですけど、新入生歓迎会の時に、ダブルダッチを見たらかっこいいなと思って、急遽ダブルダッチ部に入部を決めて。あの競技は人前で披露するところがあるし、それまではそういうことをやるタイプじゃなかったんですけど、やりたいと思ったんですよね。そこから変わりました」


── 高校進学をきっかけに変わり、緊張もしなくなったんですね。

「みんなの前でダブルダッチを披露する時は緊張しましたけど、みんなで練習する過程もよかったし、見せることが楽しくなってきたんです」


── 今、俳優の仕事をする上で知らないことがたくさんあって、大勢の前で叱られたり、注意されたりすることもあると思いますけど、そういうことはつらくないですか?

「性格がポジティブなんで、注意されても落ち込まないんです。だから、注意されてもそれをふまえて一歩前に出たいと思うほうです」


── 4月から2本のドラマがスタートしましたが、まず『生まれる。』について聞かせて下さい。このドラマは命の誕生を軸に“絆”や“生まれる”ことは何かを問うドラマです。そんな中、渦中の林田家の次男・浩二(中島健人)と一緒に合コンばかりしている役ですね。

「ハタチの大学生で、合コン三昧。本当にねぇ……(笑)」


── まだ福士君の経験として無いことだと思いますが。

「そうなんです。でも僕が演じる山中裕也は、凄く友達想いというが軸にあると思っていて。今時の大学生ではあるけど、心の中では自分の将来や友達のことなんかも考えている人だと思っているので、そこを意識してます」


── ただ女の子と騒いでいるだけではないんですね。

「しっかりしている部分もあるんです。そう思って演じています」


── この芝居をするにあたって、自分で調べて準備したことや、イメージした人はいますか?

「いつも合コンばかりで元気な役ですが、普段の自分はそこまで元気じゃないんです(笑)。だからどうしようかな? と思って…。そこで思い浮かんだのが、『美咲~』でも、もう1本の『シマシマ』でも一緒の鈴木勝大君(林田竜胆・リンダ役)を思い出して。彼はいつも凄く元気なんです。だから、あのテンションで演じようとイメージしてます」


── 共演者の中島君とはどんな話をしてますか?

「同い年なので凄く話が合います。この前は英検の話になって。ふたりとも英語が好きなので話が盛り上がって。『英検何級持ってる?』と聞かれたので、『2級だよ』と言ったら、『うわっっ!』って(笑)。どうやら中島君は僕が3級と言うと思ったらしいんです。そんな普通の高校生の会話も楽しいです」


── そうそう、福士君の特技は英語ですよね。

「中学から学校の授業で習い始めたんですが、担任が英語の先生で3年間同じ先生でした。その先生から『発音がいい』と言われたりしたこともあって、どんどん好きになりました」


── 実際に仕事でも活かしてみたいとか。

「活かしたいですね。英語のセリフがあったらかっこいいですよね(笑)」


── 今後、英検はもっと上の級を目指すんですか?

「これからは検定とかではなく、もっと話せるようになりたいんです」


── 実際に授業以外で外国人の方と会話したことはありますか?

「駅や道で困っている人がいると、その人に凄く話しかけたいんです。でも、まだ完璧じゃないしちょっと怖くて。でも、将来出来たらいいなと思っているので、もっと勉強して頑張ります」


── さて、話をドラマのほうに戻しますが、もう1本のドラマ『シマシマ』は、眠れない女性を癒すために、ビジネスで隣に寄り添って寝てあげる“添い寝屋”の話。その派遣元の“ストライプ・シープ”に所属する4人の男の子のうちのひとり、真菰修二(愛称:マシュ)を演じています。とても斬新な設定ですが、このドラマをやると聞いた時の印象を聞かせて下さい。

「実は『生まれる。』より前に『シマシマ』のお話を頂いていたのですが、マネージャーさんからドラマが決まったと電話を頂いたので、『どういう役ですか?』と聞いたら、『添い寝屋だよ』と言われて。“添い寝ってなんだ?”“おかしな方向に行っちゃうのかな?”と思いました(笑)」


── 添い寝ってお母さんが子どもにするようなイメージですが、見ず知らずの女性にビジネスで添い寝とはね。

「凄いですよね(笑)」


── ペットと添い寝した経験はありませんか?

「トイプードルを飼ってますけど……。添い寝をしたこともありますけど、ゴロっと横に行くと、タタッと逃げて行っちゃって(笑)」


── 福士君が演じるマシュは読書好きの寡黙な文学少年ですが、そんな彼がどうやって癒していくんでしょうか。

「マシュは、自分のテクニックで癒す訳ではないんです。例えばラン(菊田大輔)だったら、料理を作って癒したりしますけど、マシュはマイペースなヤツ。相手の話はずっと聞いてあげるんだけど、自分の得意分野の話になると、聞かれてもいないのにずっと喋り出しちゃって。それが独特のペースなので、聞いているとつまらなくて相手は寝ちゃうんです(笑)。マシュは寝かそうと思っている訳じゃなく、聞いてもらおうと思っているのに。でも、ストライプ・シープの中で一番クレームが少ないんですよ」


── マシュと同じように、自分の意図しない、思わぬいい反応が起きた経験ってありますか?

「いつもニコニコしてるんで、許されちゃうことはありますね(笑)なんかニコニコしちゃうんです。この前インタビューの質問で『自分の男としての武器は?』というのがあって、何だろうと思った時に、マネージャーさんからも『笑顔じゃない?』と言われて。自分では自分の笑顔が嫌いなんです。だから、こういうのが意図しないいい反応なのかな」


── マシュは口数が少ないぶん、難しい役どころだと思いますが、監督からのアドバイスはありましたか

「実はドラマに入る前に原作のマンガを読ませて頂いたんですが、その時点では、役柄をまだ聞かされていなくて。でも、読んでいて自分はマシュっぽいなと思っていたんです。僕もマシュと同じマイペースな部分を持っているので、入り込みやすいと思ったんですけど、でも最初は無口のマシュをどう演じたらいいのか本当にわかりませんでした。無口なのに自分の興味があることだけ喋るんですが、スピードがバーーーっと速くなったらマシュじゃないんです。自分のペースで話していくのが難しい。監督とリハーサルで話し合って、ようやくつかめてきたような気がします」


── 無口だからこそ言葉を発する時の表現が難しいし、表情や身体のお芝居が増えるということですもんね。

「そうなんです。表情を出し過ぎてもいけないし、無表情もダメ。最初は結構抑え気味でいいのかなと思っていたら、『出していいよ』と言われて。で、出してみると、『出過ぎだ。歯も見せないで』と言われるんです」


── 難しいですね。ではかなり家で練習したり準備をして行くんですか?

「はい、家でもやってます。セリフがないぶん、どう動きをつけようか考えています。手をつけようか、自分で絵を描くような動きをつけてみようとか考えて、監督に相談します」


── そういうことを考えている時は楽しいですか?

「まだ楽しいと感じるところまでいけてないですが、つまらなくもないです(笑)無心です。無心でどうしようかなと思って、電車の中や、寝る前など色々な時に考えます」


── そうするとアイデアがどんどん出てくるんですね。

「そうですね。『美咲~』で、セリフがなかったぶん、後ろでどう目立とう、アイテムを使おうかと考えてました。そういうことを学ばせてもらったんで、それを生かしてやってます」


── 現在高校3年生ですが、『シマシマ』に登場する女性のように、現代の女性が疲れている感覚ってわかりますか?

「あまりわからないです(笑)。僕自身ポジティブというのもあるけど…。でも自分にない部分のことなので、勉強になります」


── この役をやったことによって、相手を思いやる気持ちがより芽生えたりして?

「“女性はそういうふうに思っているんだ”と知ることが出来ました。じゃあ、意識的にこうしてあげようとかはないですけど、頭の片隅に入れておけば、今後何か出来るかもしれませんよね」


── では逆に自分が癒されたいと思うことはありますか?

「朝早い日が続いた時は…。実は昨日も今日も早かったんですが、そういう日が続いた翌日とかは寝たいです。ガッツリと」


── 短い睡眠や朝早いのはまだ慣れませんか?

「そうですね。でもこの前、朝早く起きて歩いていたら、緑が凄く気持ちよくて。最近、朝は意識して空気を吸うようにしてます。そうすると心から癒されて落ち着くんです。ちよっと怖いんですけど、目を閉じながら歩いたりもするんですよ。朝だとあまり音はないんですけど、そのかすかな音を聞いたりしてます。『シマシマ』の第1話に桜のシーンがりましたが、そこで深呼吸をした時も気持ちよかったです」


── 自然が好きで感性が豊かなんですね。

「普段はそんなに意識していないんですけど、たまに意識することがいいのかもしれないですね」


── ドラマを3本経験しましたが、自分で成長したと感じることや発見はありますか?

「『美咲~』では、何もわからないところから入ったんで、進行状況も含め基礎的なところから学びました。今回は、同時に間逆の性格を持つハタチの大学生を演じるから、“どうなんだろう? 出来るかな?”と思っていたんですけど、衣裳を着ると、気持ちが変わるんです。マシュの衣裳を着ると、マシュっぽくなるし、山中裕也の衣裳だと裕也のテンションになる。だから、衣裳にも影響されるんだなとわかりました」


── この半年で環境がめまぐるしく変わったと思うんですけど、どんな心境ですか? またまわりの反応はいかがですか?

「自分ではついていけてると思っていますが(笑)、どんどん環境が進んでいくので、必死にくらいついている感じです。家族や友達もみんな楽しみにして応援してくれてます」


── 学校ではリーダー格なんですか?

「リーダー格ではないんですけど、話を盛り上げる人にちよっかいを出すような人です(笑)。ボソっと面白いことを言って、それに対してまわりが笑っているみたいな。盛り上げ役でもないんですけど、身内を盛り上げることが多いです」


── ドラマの現場でも生かせそうですね。

「そうですね(笑)」


── 芸能生活は始まったばかりですが、今後の目標を教えて下さい。

「とにかく色んな役をやってみたいです。時代劇とか」


── えっ、時代劇?

「レッスンで演じてみたら、言いまわしが楽しくて。とにかく色んな顔を持った役者になりたいです。『この前の役と今回役、同じ人なのに雰囲気全然違うね』と思われる役者になりたいと思ってます」



Friday Break『シマシマ』

脚本/牧野圭祐 大林利江子 谷岡由紀

チーフプロデューサー/伊與田英徳 杉山剛(ソニー・ミュージックエンタテインメント)

プロデューサー/前田菜穂 新井順子

演出/湯浅典子 浜弘大

原作/山崎沙也夏『シマシマ』(講談社『モーニング』KC所蔵)

出演/矢田亜希子 三浦翔平 菊田大輔 鈴木勝大 福士蒼汰 ほか

製作著作/TBS

アロマエステサロンを経営するシオ(矢田亜希子)は、副業として添い寝で女性を癒す『ストライプ・シープ』も経営している。シオ自身、夫の浮気が原因で離婚して以来不眠症に悩み、元夫の弟・ガイ(三浦翔平)が一晩一緒にいてくれた安心感から思いついたビジネスだ。『ストライプ・シープ』にはガイのほか、ラン(菊田大輔)、リンダ(鈴木勝大)、マシュ(福士蒼汰)の4人のイケメンが所属し、依頼人の女性に派遣されるのを待っている。今日はどんな女性から依頼がくるのだろうか。様々な悩みを持つ女性を、それぞれの持ち味で癒していく。

スペシャルインタビュー


2014年09月
123456789101112131415161718192021222324252627282930
« »


アーカイブ


最近のインタビュー記事