清姫ものがたり

篠有記子

篠有紀子最新傑作集。安珍と清姫の悲恋をつづった『道成寺』伝説を取材し、狂おしく燃え上がる愛を迫真のタッチでつづった表題作。奇抜な設定で、死んだ祖父のかけがえのない愛の記憶をリリカルに描いた『夏みかん』。

同級生の女子同士の友情をコミカルに描いた『by　oneself』。そしてプラトンの『饗宴』にかたちを借り、力ある男と美しい男の愛を描いた『愛～エロス～』。
4つの愛の形を通して、篠有紀子の多彩な世界を満載した最新傑作集。

【著者紹介】1978年『アーちゃんの思い人』で白泉社アテナ大賞を受賞し、デビュー『アルトの声の少女』（LALA）にて、独自の作品世界、繊細な心理描写、流麗なタッチによる画風が人気を博し、少女漫画界に新しい風を送る。『ミスター・グッドマンを探して』（モーニング）『花きゃべつひよこまめ』（KISS）など、さまざまな人生を透徹した視点でとらえつつ、軽妙に描き上げた連載作品での評価も高いが、数多くの読み切り作品もそれぞれ独自の着想が充ち溢れ、多くのファンを獲得している。また神道をモチーフとした『高天原に神留坐す』（KISS）など、従来の少女漫画にはない分野をも意欲的に開拓している。

発行：ワニ・プラス
発売：ワニブックス

[ISBN] 978-4-8470-3712-2　 [発売日] 2010-01-20　

ワニ・プラス