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浦島伝説とユダヤ - 山幸彦が紡ぐ海洋国家日本の古代史 -

東北大学名誉教授 田中英道

那覇はヘブライ語で「安息」「安住」
八重山諸島の「ヤエ」はヘブライ語で「神」
あまりに共通する古代ユダヤと沖縄の文化!

琉球は竜宮だった!
そして日本全国にある浦島伝説、高天原=関東の古代文明の謎を追う!

●約束の地は美しい沖縄だったのか!?
●天孫降臨から神武天皇即位まで180万年間の答え!
●『古事記』『日本書紀』の新たな角度で見える歴史の物語
●山幸彦海幸彦神話は、高天原=日高見国系の統治事業を表す
●『記紀』に記録された渡来ユダヤ人日本同化の古代史
●沖縄古来の聖地、御嶽(ウタキ)に見られる縄文の思想
●欠史八代の時間に一致する龍宮逗留の時間
●イザヤが目指した!?八重山諸島の名前の秘密
●日本列島を目指して移動した古代世界の人々
●スサノオはユダヤ人渡来の第一波
●『旧約聖書』の「土」とは違う沖縄・日本の「土」


日本人なら誰もが知っている御伽話「浦島太郎」は、琉球=龍宮において、山幸彦海幸彦の物語から派生的に生まれたものです。つまり、歴史上の事実に基づくものとして書かれた『古事記』『日本書紀』の中にはユダヤ人の渡来が隠されています。渡来ユダヤ人が日本に同化するにつれて、その由来がユダヤにあることは忘れられ、琉球=龍宮を訪れるという物語に取って代わられたのだと考えられます。(中略)
浦島太郎の物語が、『記紀』の山幸彦海幸彦の物語から自立していく過程で、それがそもそも琉球諸島から生まれたことさえ忘れられていくようになりました。沖縄当地では、琉球王国が成立すると、浦島太郎と王族の娘が愛し合うという物語にも変化していきます。問題は、山幸彦がなぜ琉球に現れ、龍宮の話が出てきたのか、という点にあります。  (本文より)


はじめに
天孫降臨から神武天皇即位まで180万年間!~謎を解く鍵は浦島伝説にあり
●『記紀』に記録された渡来ユダヤ人日本同化の古代史
●歴史的事象として捉えるべき天孫降臨と神武天皇の関係
●2つの天孫降臨と2人の神武天皇

第一章 山幸彦と海幸彦を正しく知る~『記紀』の神話に隠された渡来ユダヤ人たち
●山幸彦と海幸彦は天孫の一族
●見逃してはならないスサノオと山幸彦、海幸彦との関係
●よそ者あるいは異郷の神、スサノオ
●なぜスサノオは星の神にならなかったのか
●科学的に読み解くスサノオのオイディプス・コンプレックス
●ユダヤに由来するスサノオという名前
●スサノオのヘアスタイルとユダヤのルールの一致
●渡来ユダヤ人によるスサノオのプロフィール
●スサノオはユダヤ人渡来の第一波
●『古事記』に描かれた山幸彦と海幸彦
●争う姿勢を見せるユダヤ系の海神
●縄文の民族性にそぐわない海幸彦
●『日本書紀』の中の山幸彦と海幸彦


第二章 注目すべき龍宮=琉球という一致~沖縄に渡った山幸彦の足跡
●海中にあるとは限らない龍宮
●「わたつみのみや」が「龍宮」に変わる時
●薩摩半島・最南端の岬の龍宮神社
●「琉球」の初出、「沖縄」の由来
●奥武島の龍宮城と自然道
●来間島の龍宮城と縄文の共同生活
●ニライカナイ神は龍宮神そのもの


第三章 古代日本と渡来ユダヤ人~聖書に登場する日本の南海の島々
●日本列島を目指して移動した古代世界の人々
●「太陽に向かって進む」西域から日本列島へ
●朝鮮半島を経由して渡来したユダヤ系の一族
●特筆すべき「ユダ族」秦氏という存在
●「弓月国」を経由したユダヤ人の日本渡来ルート
●日本列島南海の諸島に渡来していたユダヤ人
●「太陽が上るところにある島々」への導きとなった八重山諸島
●イザヤが目指した!?八重山諸島の名前の秘密
●「八重」は神を意味する「ヤーヴェ」!さらに東へ、太陽の上る方向へ


第四章 神武天皇が琉球で生まれた可能性~天岩戸も琉球にあった?
●沖縄古来の聖地、御嶽(ウタキ)に見られる縄文の思想
●世界文化遺産、斎場御嶽と岩石信仰
●伊平屋島は神武天皇が誕生した島?

第五章 沖縄に伝わるユダヤ的文化の数々~日本に同化していく渡来人
●『旧約聖書』の「土」とは違う沖縄・日本の「土」
●天地創造などしていない日本の神々
●「シマクサラシ」(カンカー、ハンカーとも呼ばれる)
●色濃く残る、沖縄の年中行事ウマチー、麦や稲の「初穂祭り」その他


第六章 沖縄に残る浦島太郎伝説の謎~山幸彦の琉球王朝

●欠史八代の時間に一致する龍宮逗留の時間
●沖縄の浦島伝説、「ウサンシー」桑の杖、大亀の甲羅

おわりに 天孫降臨の本来~琉球居住の渡来ユダヤ人統治計画

●山幸彦海幸彦神話は、高天原=日高見国系の政治的な動きの表出

付 録
茨城・鹿島こそは天孫降臨の出発点
~高天原は関東の古代文明だった~

●『古事記』と『日本書紀』に書かれていないことの重要性
●「高天原」と茨城県の「鹿島」の関係
●鹿島は「天孫降臨」の出発点
●今も鹿島にある地名「高天原」
●『記紀』に登場する「高天原」の謎
●高天原と「富士山」の関係
●高天原と「常陸国」の関係
●タケミカヅチと「鹿島神宮」の関係
●「鹿島」の文明の考古学的裏付け
茨城・鹿島こそは天孫降臨の出発点
謎を解く鍵は浦島伝説にあり

定価 : 1,700 円+税  ¥1,870⑩
[ISBN] 978-4-8470-7498-1  [発売日] 2024-12-23