トップページ > 書籍一覧 > 誠実な日本人が信じるドイツ神話にイタリア幻想 - 戦後81年目の答え合わせ -

写真集


誠実な日本人が信じるドイツ神話にイタリア幻想 - 戦後81年目の答え合わせ -

川口マーン惠美 × ヴィズマーラ恵子

日本人にとって関心の高いドイツとイタリア――。ドイツ在住30年以上、現地からの鋭い分析でベストセラーを数多く送り出してきた川口マーン惠美と、イタリア在住で現地ニュースや社会情勢を発信し続けるヴィズマーラ恵子が、欧州の「今」を縦横に語り合う。

現地で暮らすからこそ見える日常、政治、文化、歴史、そして日本ではなかなか伝わらない社会の実情。ドイツとイタリア、それぞれのリアルな視点が交差すると、日本の姿も鮮明に浮かび上がる。

かつて日独伊三国同盟を結び、ともに敗戦国となった三国は、戦後それぞれ異なる道を歩んできた。その運命を分けたものは何だったのか。

本書では、「反省する国は強くなり、反省しない国は衰退する」という単純な見方を問い直し、迷走を続けるドイツ、変化と覚醒を見せるイタリア、そして両国との比較から浮かび上がる日本の課題を考察する。

長年ドイツを定点観測してきた川口マーン惠美と、イタリア社会を生活者の目線で見続けるヴィズマーラ恵子。いま注目を集める二人の論客が、日本では見えにくいヨーロッパの現実と、日本が進むべき道を鋭く読み解く!!


◇「最悪の首相」として歴史に刻まれるメルツ首相!?
◇昼ドラより面白いドロドロの「メローニ劇場」
◇メディアの違いの根源にあるのは第二次世界大戦の「敗戦観」の違い
◇ファシズムに対する贖罪意識や反省がない
◇移民・難民を食い物にするNGO
◇日本では報じられない移民vs.移民の対立も過酷
◇ヨーロッパの「中央駅」は超危険!
◇LGBT政策の被害者は女性という矛盾
◇「イタリア人ブランド」は日本人の幻想か
◇日本とドイツはイタリアの歴史教育を見習え
◇ムッソリーニは歴史の登場人物の一人にすぎない
◇なぜドイツはイタリアから学ばなかったのか
◇「男女共有トイレ」は欧州に広がっている
◇ピッツァにはワインではなくコーラが定番

第1章 こんなにも違うドイツとイタリアの政治世界
百八十度違うドイツとフランス
イタリアでは珍しい長期政権
「最悪の首相」として歴史に刻まれるメルツ首相
昼ドラより面白いドロドロの「メローニ劇場」
原爆ドームでの感動のメローニ報道。その裏で起きていた泥仕合
「悪役」の副首相との二人三脚
左傾化一辺倒のドイツメディアは日本に興味なし
なぜイタリアのメディアは右派も強いのか
メディアの違いの根源にあるのは第二次世界大戦の「敗戦観」の違い
ファシズムに対する贖罪意識や反省がない
ムッソリーニは歴史の登場人物の一人にすぎない

第2章 日本人が知らないイタリアとドイツ――歴史と信仰のかたち
分裂と外圧で、本当は暗いイタリアの歴史
イタリア半島の歴史、5つのフェーズ
旧東ドイツこそドイツ文化の華
教皇庁にとって、統一は都合が悪かった
信仰はしても、盲従はしない――教皇を二度も追放した国、イタリア+C10
今も生きる"教皇との距離感"――信仰と政治のあいだで
「教会税」を取るドイツ
フィレンツェと京都は似ている

第3章 イタリアとドイツ、報道されない移民問題の闇
なぜドイツはイタリアから学ばなかったのか
移民がいないと経済が成り立たない
真面目な移民が一番の犠牲者
移民・難民を食い物にするNGO
「人権弁護士」の移民ビジネス
残酷な国外退去の実態
イタリアの帰化と二重国籍は緩い?
ドイツはイタリアより大甘
移民問題で無視できない中国系マフィア
「イタリアといえばスリ」の実情
ドイツの治安はイタリアよりもだいぶマシ
日本では報じられない移民vs.移民の対立も過酷
ヨーロッパの「中央駅」は超危険!

第4章 ヨーロッパが示す日本の〝リベラル〟な未来
「私はドイツ嫌いではなく、ありのままを語っているだけ」
なぜか在住日本人には左翼が多い
知ったかぶりの発信が旅行者に危険をもたらす
LGBT政策の被害者は女性という矛盾
「男女共有トイレ」は欧州に広がっている
イタリアのLGBT教育の実態
制度さえ変えるドイツ

第5章 陽気なだけではないイタリア人
〝イタリア人ブランド〟は日本人の幻想か
近年、人気が高い日本旅行
イタリア料理に比べマイナーなドイツ料理
日本から逆輸入されたイタリア料理
寿司はカフェより安い
イタリア人にとっての「ドイツ人妻」と「日本人妻」
ピッツァにはワインではなくコーラが定番

第6章 クラッシック音楽とアニメ、どっちが好き?
イタリアと日本では全然違う音楽教育
クラッシック音楽はヨーロッパよりも日本に浸透している
現地の人も方言はわからない
外国で使える大事な言葉
イタリア人はイギリス人が嫌い?
『テルマエ・ロマエ』でイタリア女性から人気ナンバー1の阿部寛

第7章 日・独・伊、3つの「敗戦国」を分ける歴史教育
ナチスの残虐描写をあえて避けた『ライフ・イズ・ビューティフル』
『ニュー・シネマ・パラダイス』完全版に見るイタリア社会
東ドイツを見下している『グッバイ、レーニン!』
東ドイツ社会を忠実に描いた『善き人のためのソナタ』
ヒトラーの蠱惑的恐怖を描いた『帰ってきたヒトラー』
『帰ってきたムッソリーニ』もあった
ダンテの『神曲』
イタリア本国と旧植民地との関係
キリスト教徒とイスラム教徒の祝日の過ごし方
キリスト教文化の習慣はどれくらい残っているのか?
日本の敗戦を強調する残酷なイタリアの歴史教育
アウシュビッツで清掃作業をするドイツ人学生たち
強まる「若い世代には何の罪もないではないか」の声
日本とドイツはイタリアの歴史教育を見習え

定価 : 1,700 円+税  ¥1,870⑩
[ISBN] 978-4-8470-7695-4  [発売日] 2026-08-25 

information

【PROFILE】
川口マーン惠美(かわぐち マーン えみ)

日本大学芸術学部音楽学科卒業。1985年、ドイツのシュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科卒業。1990年、『フセイン独裁下のイラクで暮らして』(草思社)を上梓、その鋭い批判精神が高く評価される。2013年『住んでみたドイツ8勝2敗で日本の勝ち』、2014年『住んでみたヨーロッパ9勝1敗で日本の勝ち』(ともに講談社+α新書)がベストセラーに。『ドイツの脱原発がよくわかる本』(草思社)が、2016年、第36回エネルギーフォーラム賞の普及啓発賞、2018年、『復興の日本人論』(グッドブックス)が同賞特別賞を受賞。2026年には、第46回エネルギーフォーラム賞にて『原子力はいる?いらない? 原発大国フランスと脱原発ドイツ』(ワニブックス、山口昌子との共著)が優秀賞を受賞。
その他、『そしてドイツは理想を見失った』(角川新書)、『世界「新」経済戦争 なぜ自動車の覇権争いを知れば未来がわかるのか』(KADOKAWA)、『メルケル仮面の裏側』(PHP新書)、『左傾化するSDGs先進国ドイツで今、何が起こっているか』(ビジネス社)、『ドイツの失敗に学べ!』(ワック)、『優しい日本人が気づかない残酷な世界の本音』(ワニブックス、福井義高との共著)『移民難民 ドイツからの警鐘』(グッドブックス)など著書多数。

ヴィズマーラ恵子(ヴィズマーラ けいこ)
福岡県出身。翻訳者。コラムニスト。ブロガー。通訳。コーディネータガイド。日本茶舗 「MATCHASTORE」代表取締役。中学校の美術科教師を経て2000年にイタリアへ渡り、 フィレンツェ 留学後ミラノに移住。 ミラノ郊外にて抹茶ストアと日本茶舗とスーパーカー並行輸出コンサル会社を経営する。在イタリア邦人の視点で現地から生の声を綴る。文化放送「おはよう寺ちゃん」コメンテーター。著書に『イタリアからの警告』(ワック出版)