京都「恵文社」
ずっと行ってみたかった京都のセレクト本屋「恵文社」に行ってきました。
出町柳駅から叡山電鉄(通称「えいでん」)に乗って一乗寺駅へ。
えいでんはワンマン運転で、乗るのがわくわくする風情の電車。
(マメ知識)
ワンマンというのは運転手さん1人だけが乗車している状態のこと
(通常と違って車掌さんは乗っていません)。
都会出身者は意外と知らない。
えいでんの駅「一乗寺」でおりたら、徒歩10分くらいで恵文社が見えてきます。
置いてある本にはすべてこだわりが感じられて、人の本棚を見せてもらうような楽しさがありました。
セレクト書店だけあって、大型チェーンの書店さんとはまったく違う品揃え。
「こんな面白い本があったんだ!」の連続で、何時間いても飽きません。
年間8万点の新刊が発行されている現代、自分も新刊を送り出す側の人間としては、
常に新刊が並ぶ書店さんの存在は生命線です。
一方で書店に並ばなくなった良書を発掘して並べてくれるこんなお店の存在も、
出版界にとってとても貴重な存在なのだなと思いました。
再訪したときに自分が担当した本が本棚に増えていることを願って、
恵文社のセレクトに耐えうる濃い中身、心をつかむ装丁の本を作っていきたいです。
杉本