ひらがなの魅力
今年芥川賞を受賞された黒田夏子さんは、ひらがなをとても多用され、
その連想の広がりを大事にされているとのこと。
漢字だと目にはいってくる強さがあるけれど、
ひらがなはその言葉の想像力をかきたてられます。
「コピーの殿堂」入りを最初にされた朝倉勇さんの、
全編ひらがな書きの詩集「みてみたい みたい」。
そのすべてを読み手にゆだねているその開放感と、それゆえ、
解釈の自由を試されているようなそんな複雑かつ精巧で、
ひらがなの世界を堪能できる一冊です。
青柳