まりこふん主宰の「古墳にコーフン協会」をはじめ、今、若い女性を中心に、古墳に熱い視線が注がれています。奈良県桜井市、大阪府堺市などの古墳のメッカでは見学ツアーが組まれ、以前よりも多くの人が訪れるようになりました。が、そこで語られるのは古墳や埴輪を「かわいい」と評する声ばかり。
多くの古墳が顧みられることなく、乱暴に破壊されてきた歴史を思えば、それでも少しはマシかもしれませんが、日本古代史の大いなる謎を握る古墳に対し、「かわいい」だけで済ませて本当にいいのでしょうか。
「ほんもの」を見極める目をもっていた白洲正子を祖母にもち、小学生の頃から正子とともに古寺をめぐってきた白洲信哉は「古墳は美しいもの」と語ります。大学で考古学を専攻し、発掘調査にも携わってきた筋金入りの古墳愛好家の著者とともに、彼が愛する古墳をめぐり、これまでの古墳本とは違う、従来の考古学とも違う、彼独自の「古墳の世界」を紹介します。
白洲信哉の審美眼と考古学で語られる古墳、それはこれまで古墳に興味のなかった人を魅きつけ、従来の古墳ファンには新鮮な喜びと感動を与えるものになりるはずです。
発行:ワニ・プラス
発売:ワニブックス
定価 : 900 円+税
[ISBN] 987-4-8470-6115-8
[発売日] 2017-10-10
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