関ヶ原 島津退き口 - 義弘と家康―知られざる秘史 -

桐野作人

西軍が敗走するなか、島津義弘率いるわずかな軍勢は故国をめざし、敵中突破を敢行する。
それはまさに決死の軍事行動、世に名高い、〝島津の退き口〞である。
残された兵士の手記をはじめ、数多の史料をひもとき、世界史でも前代未聞の前進退却戦の全貌を描く。
なぜ、かくも少数の将兵のみで関ヶ原に参戦していたのかという疑問、義弘と家康の、じつは密接な関係、
退き口を彩った人物などに触れる。
日本戦史上、奇跡的な脱出行、〝島津の退き口〞の全貌に迫る決定版。

後世の日本人に伝えたい戦国リアルドキュメント。 


はじめに『旧記雑録』の世界
第一章 関ヶ原前夜の島津氏  
第二章 義弘はなぜ西軍に加わったのか
第三章 島津勢は二番備えだった
第四章 退き口決行──前代未聞の前進退却戦
第五章 島津勢の退き口ルートを探る
第六章 亀寿奪還から帰国へ
第七章 退き口を彩る人物列伝
おわりに退き口の総決算と義弘のその後
補 論 家康と島津氏の意外に深い関係

定価 : 900 円+税
[ISBN] 978-4-8470-6681-8
[発売日] 2022-10-11 

電子書籍

information
【PROFILE】
桐野作人(きりのさくじん)
  
1954年鹿児島県生まれ。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員。歴史関係の出版社編集長を経て独立。戦国・織豊期や幕末維新期を中心に執筆・講演活動を行う。主な著書に『織田信長―戦国最強の軍事カリスマ』(KADOKAWA)、『本能寺の変の首謀者はだれか』(吉川弘文館)、『真説 関ヶ原合戦』(学研M文庫)、『島津義久』(PHP研究所)、『さつま人国誌 戦国・近世編』1・2・3(南日本新聞社)など。

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