開口一番、「私の話って擬音が多くて心配なんですが、大丈夫ですか?」と言うので、「気にせず、いつも通りお話下さい」と答えた。しかし、本人が気にするほど擬音は登場せず、しっかりと自分の想いを話し始めたので、それは謙遜だったのだと気づいた。撮影中はこちらの求めるポーズを瞬時に察知し、くるくると表情やポーズを変え、元気で明るく何事にも一所懸命。こんなにいい子が、新作映画『桐島、部活やめるってよ』で、ステータスで彼氏も友達も選ぶような、クラスにいたら嫌われる女の子・沙奈を存在感たっぷりに演じている。
撮影/近藤みどり スタイリスト/江川暢之 ヘアメイク/山本仁美 文/今津三奈
――作品を拝見しました。松岡さんの存在感は凄かったです。ご自身で観た感想は?
「撮影中、監督がモニターを一切見ないでほしいということだったので、私達出演者は全員一度も画面を観ていなかったんです。どんな色のトーンなのか、どんな撮り方をしているのか。こんな感じかな? と想像でしかイメージしていなくて。でも心配や不安は一切なく、純粋に監督についていきました。初めて映像を観た時、『わっ、こういうことなんだ!』と感じました。(吉田大八)監督と二人三脚で沙奈という役を作っていったんですが、監督はこんな風にまとめてくれたんだ、これが作りたかったんだ、あの時のことは、こういうことだったんだ! と色んなことがわかって。信じてついて行ってよかったなと思いました」
――作品の構成が斬新でしたが、台本からあの映像は想像出来ていたのでしょうか?
「最初に読んだ時、“これはもしかしたら難しい作品になるんじゃなかいな”と思ったんです。共演者の方ともリハーサル中に『これ、難しい映画になるのかな』って話してたんですが、武文役の前野(朋哉)さんはご自身で映画を撮っていらっしゃるので『多分、映像になったほうが逆にわかりやすくなると思う』とおっしゃって。実際に観たら、本当に台本を読むよりわかりやすくて、なるほどなと思いました」
――やっぱり初めは不安だったんですね。
「いえ、不安というより、不思議という感じでした」
――先程監督と二人三脚という話がありましたが、沙奈という役について監督からどんな話があったのでしょう。
「最初にキャスト全員、A4の紙1枚に役について書いてきてくれと監督から言われたんです。自分の役をどう思うのか。君達がどう思っているのか知りたいから、何でもいいから役について書いてきてくれと。その後リハーサルを何度もしていくうちに、監督から『こういうことかな? どう思う?』という感じで聞いてきて下さったので、一緒に作っている感じがしました」
――紙に書いてあったことは違う、みたいな話はあったんですか?
「それはないです。否定は一度もされませんでした。例えば監督がちょっと違うなと思ってもそれを飲み込んで下さって『じゃあ、こういうことは?』という感じで、違うとはおっしゃらなかった。全部飲み込んだ上で、私達が混乱していることをまとめて、あの映画にして下さったんですよね。化け物です。頭の中、どうなっているんだろう(笑)」
――松岡さんが演じた沙奈は女性からみてかなり嫌なヤツでした。
「ありがとうございます!!」
――その嫌だなと思わせるお芝居は見事だと思いました。沙奈をどう演じようと考えたんですか?
「沙奈はとことん、いいところがひとつもない子にしようと思ったのと、A4の紙に提出した時は、主に宏樹(東出昌大/イケメンで桐島の親友役)と梨紗(山本美月/学校一人気者の女子役)との関係と、家族構成を考えました」
――家族構成はどんな感じですか?
「パパ、ママ、妹、そして沙奈です。妹は頭がよくて、妹がコンプレックスなんです。沙奈は多分、妹に追いつけないんです。だから認められたいという思いで、学校での地位にこだわったり、自分の国にしたいのだろうと。宏樹と付き合うのもステータス。梨紗と一緒にいるのもステータス。ほかのクラスメイトは、それぞれに何かしたいことがありますが、沙奈は一体何がしたいんだ? という感じがしました」
――長いものにまかれちゃえみたいな
「そうそう。本人は気づいていないけど、何してるの? 迷ってるよ! というのを観てもらえたらいいなと。観た方に嫌な女と思ってもらったら嬉しいです。だから、さっき嫌な女に見えたとおっしゃって頂いて本当に嬉しかった」
――だって、本当に嫌な女ですもの。
「私も嫌な女だなと思いながら演じてました」
――でも、そういう女、実際にいますよね(笑)
「いる! いるいる! そうなんです。今現役女子高生が観て下さった時に、身近にこんな女がいるなと思ってくれたら凄く嬉しいし、社会に出てお仕事されている人も、こういうヤツいたよなと思ってくれたら嬉しい。だからそう思って頂けて凄く嬉しいです。ありがとうございます」
――現場は同世代の方ばかりでしたね。
「楽しかったなぁ(しみじみ)」
――かすみ役の橋本愛さんのインタビューで、松岡さんのお芝居が凄くて影響を受けたとおっしゃってました。
「そんなこと言ってるんですか? 知らない……(恐縮する)。聞いてないです。え……嬉しいですね。そして恥ずかしいです」
――この時のことかな? という場面はありましたか?
「この映画は登場人物としては少ないのかもしれませんが、全員がこれだけ出て来るので多く感じますよね。だから、ほかの作品よりもうんと自分の役の立場を考えたんです。沙奈の役割はなんだろうとたくさん考えて、その話を現場で愛としたんです。でも、そんなこと言ってるなんて……(照れる)」
――現場では同世代のみんなで話しながら作っていったんですか?
「撮影で1カ月間高知にいたので、橋本愛、清水くるみ(実果役)、山本美月と私の4人で毎晩ご飯を食べて。ホテルに帰ってきたら普通に女の子になって、毎晩話しました。部屋はシングルだから凄く狭いのにギュウギュウのところで、『あそこのケーキ屋さん、パン屋さんがおいしかったよ!』って。たまに一緒に寝ることもありました。愛のセリフで、『私も女子だけど』というところがあるんですが、あそこをどう言うべきか愛が凄く悩んでいて。それは、美月ちゃん、くるみ、私で意見を出し合いましたし、それぞれわからないというシーンは相談し合ってました」
――それを現場で監督にぶつけてみるんですね。
「そうです。監督が上手くハンドルをきってくれました。本当にやりやすいし、楽しかった。今でもよくみんなで『高知に戻りたいね』って話をするんです。そのくらい本当に楽しくて充実していました」
――監督の存在が本当に大きそうですね。
「監督って大きな声を上げたり、指示をガッと出したりするタイプの方ではなくて。現場では『よーい、スタート!』より大きな声を聞いたことがありませんでした。でもこの人について行ったら楽しそうだなという雰囲気があって、必ずいい映画が撮れるだろとうというワクワク感がありました」
――今までも色んな作品に出られて、素晴らしい監督とご一緒されてますが、それらの監督にはないものでしたか?
「私って凄く恵まれていて、今まで素敵な監督ばかりとお仕事をさせて頂いているんです。だから、みなさんそれぞれ個性的で素敵なんですが、吉田さんは一言で言うと、おしゃれな人です」
――それは言葉のセンスとか?
「先程も言いましたが、ついて行きたいと思わせる、いいにおいがするんです。私はそう思ったんです。なんか動物的というか、本能的に」
――女王アリからいいにおいが出ているような感じ?
「そうそう! だから心配ごともなく、信頼してついていきました。こんなにみんなと仲良くなった現場は初めてでしたし、今もしょっ中連絡を取っているんですよ」
――『ポテチ』『桐島~』そして今年11月に公開する『悪の教典』も全てオーディションで役を得ているそうですが、毎回、手ごたえがあるものですか?
「(かなり考えて)ないです。『桐島~』のオーディションのこと、みんなは忘れているんですが、私は鮮明に憶えています。1次審査は紙1枚のセリフを、2次が少し増えて3~4枚くらい、3次はワークショップ型オーディションだったんですが、そんなオーディションは初めてでした。ワークショップとか大好きだからワクワクして行ったら、美月ちゃんと、東出君、落合(モトキ/竜汰役)君、浅香(航大/友弘役)君、太賀君(風助役)がいて同じグループだったんです。3次では、“死にもの狂いでこの役を取ってやる”ではなく、監督の思っている役に私がはまれば是非やりたいなという気持ちで。楽しいなぁと思いながら参加していたので、オーディションという感覚はありませんでした。で、現場に行ったらみんながいて、“あ、ワークショップの人達だ”って(笑)」
――ワークショップを楽しんでいるうちに選ばれちゃったんですね。
「監督はチームワークや、人に対しての接し方、雰囲気の合う人を探していたみたいで、そこをよく観ていたそうです。だからこんなに仲良くなったんだと思います」
――沙奈役だと知った時はどんな気持ちでしたか?
「原作が好きな友達がいて、役が発表になった時に『実は私、やるんだよね』と言ったら『え、実果役?』って言われて。『実果じゃなく沙奈だよ』と言ったら、『沙奈????』って返事が返ってきて。だから、普段の私のイメージは実果なんでしょうね。今までの役と比べると一番役を作らなくちゃいけない役だけど、一番普段の自分と変わる役なので、すっごく嫌な女にしてやろうと思いました」
――そもそものお話も聞かせて頂きたいのですが、女優をやりたいという気持ちはいつごろから持っていたんですか?
「小学生のころです。『おはスタ』でおはガールをやる前までは女優さんをやりたいと思っていたんですけど、『おはスタ』をやったら楽しくて、山ちゃん(MCの山寺宏一)を見ていたら司会者になりたい、声優になりたいって、凄く刺激を受けて夢がたくさん出来ちゃったんです。それは悪いことではないと思うんですが、ちょっと気持ちがフラフラしちやって、どっちつかずになってしまって。高校入学して、春に事務所のワークショップに参加したのを機に女優をやろうと思うようになったんです」
――ご自身のブログではご覧になった映画を紹介してますね。独自の視点でご覧になっていて、凄く読ませる内容で面白です。昔からたくさん映画をご覧になっていたんですか?
「実はその時からなんです。本を読むのも映画を観るのも。本なんて本当にひどくて、高校に入るまで読んだ小説は3冊くらい。ひどいですよね(笑)。そこからなので、お芝居も映画も本も全部3年目です。新人です!」
――タイトルのつけ方、写真、まとめ方はとても新人とは思えないですよ。色んな表現がある中でも文字の表現も好きなんだろうと思いました。
「はい、好きです。写真もこだわってます。なるべく誰も傷つかないように、なるべく伝わるように、なるべくわかるように心がけてます。全て“なるべく”なんですけどね。母にこの間言われたのが、映画『ローマの休日』の感想を書いた時に、“表情がカラカラ変わる”と書いたら、母が『コロコロじゃないの?』と言われて。コロコロって、ポップな感じですけど、私が感じたのはそうではなくて、鈴が鳴るみたいにカランカランと上品に変わって見えたんです。それが言いたくて、カラカラにしたんです。お芝居も好きですけど、同じくらい言葉が好き。だから大変未熟だけど、掲載出来る環境があって嬉しいです」
――今回の『桐島~』で一番好きなセリフはなんですか?
「(じっくり考える)うーーん、なんだろう(まだまだ考える)。沙奈ちゃんっていいこと言わないんですよね(笑)」
――全体を通して好きなセリフは?
「台本の裏表紙に、“学校は世界だ”って書いてあるんですが、それは凄く好きです。チラシに入ってる“全員、桐島に振り回される”も。キャッチコピーも大好きです」
――ブログの中でも、まだ今は観るタイミングじゃない映画のことを「いや、まだだなシリーズ」とか名付けてますものね。
「ブログで作品を紹介する時、必ず頭にタイトル書いています。あれは私がキャッチコピーをつけるならというスタンスでやってるんですけど、自分で考えてつけたものと全く同じコピーが実際に使われていたことが何度かあったんです。その瞬間は凄く嬉しかったです。“私、プロの人と同じことを考えた!”って」
――そちらの才能もあるんですね。
「いや、そんなことはないんですけど(照れる)、2~3回ありました。ああ、私が映画を観て感じたことは伝えたいことなんだなと」
――あれだけのものをまとめるのに、どのくらい時間をかけているんですか?
「映画を観たあとに、1時間くらいかな」
――そんなに早いんですか!
「観ながら気になったセリフがあったら、どのあたりのシーンかメモをしたり、気になるセリフもがあったら冒頭だけ書いて、観終わってから戻ってチャプターで確認して。それで1時間くらいですね。たまに2時間くらいかかることもありますけど」
――キャッチコピーもその間に考えてしまうんですよね!?
「確かにキャッチは一番時間がかかります。たまに寝かせる時もあります。今日は無理って! 寝ちゃう時も。頭がパンパンになった時、その場でガッと全部出したい時はすぐに打ちますけど、一晩寝かしたほうがいいなと思ったら、次の日に考えることもあります」
――ブログの中で、「運命」という言葉が好きじゃないと書いてありました。女優さんのお仕事って運命的だと思うことがあるんですが、なぜ好きじゃないのでしょうか?
「座右の銘があって、“漕ぐことはやめず、流れに身を任せる”というのが好きで。自分はずっと漕ぐことをやめないけど、自然の流れにまかせていけばタイミングが来ると思うんです。『ポテチ』も『桐島~』も『悪の教典』も全てタイミングだなと。『ポテチ』ではしたたかな頭のいい計算高い女の子の役で、そのあとに『桐島~』の沙奈じゃないですか。それもホップ、ステップというタイミングだなと思って。このまま、ホップ、ステップ、ジャンプしちゃうかな? と思ったら、『悪の教典』では純粋な女の子の役に戻ってこれた。もしこのまま私が属に言う悪役女優さんになるとしたら、ホップステップジャンプだったと思います。運命って言うと決まっている感じがしますが、そうではない心もちでいたい。もしかしたら運命は決まっているのかもしれませんが(笑)、ドラクエみたいな感じで、進んで行ったら、何がある? という感じが好きなんです」
――先日終わってしまいましたが、WEBで『松岡茉優のTシャツとGパン』というトーク番組を持ち、MCもしていましたね。
「山ちゃんの影響と、山ちゃんのお陰です」
――あの番組をきっかけにご自身が変わり、結果、今まで友達から相談されることはあまりなかったけど、相談が多くなったと仰ってました。女優さんをやって変わったことはありますか?
「大きくたくさんかわりました。本当に高校1年生からガラッと変わりました。今までは人の好き嫌いが凄く激しかったんですが、今嫌いな人はひとりもいません。もちろんウマが合わないとか苦手な人はいます。でも嫌いと言い切れる人はひとりもいないんです。自分で言うのもなんですが、頑固だったのが、だいぶやわらかくなって。人のことをよく見るようになりましたし、色んなことが好きになって、知りたいと思うようになりました」
――好き、嫌いじゃなくて、興味になったのかもしれませんね。
「そうです!!!今まで全然気にしてなかった政治も気にするようになったし、全然読まなかった本も読むようになった。色んなことを知りたいと思うようなると、人のことも知りたいし、話もたくさん聞きたいし」
――そうなると、違う意見も興味を持って聞けますものね。
「そう、今まで避けていたような人の話も積極的に聞いちゃうし、実際聞いてみると楽しかったりして。今まで凄く視野が狭かったんだなと思うようになって。どんどん人が好きになって、色々と変わりました」
――去年は積み上げた年だから1年を「積」という言葉で表していましたが、2012年を半年終えてみて、どんな言葉が思い浮かびますか?
「早いですねー、半年。なんだろう……(ずっと考える)。そうね、“混”(こん)という字かな。いい意味の“混”です。“走”(はしる)とも迷いましたが…。とにかくこの半年、『桐島~』のあとに映画『鈴木先生』をやって。そのあとに『悪の教典』でグチャグチャ~となって、走りまくっていたんです。学校があるから勉強もテストもあるし、新学年になってクラス替えもあったし、走って走って、混ざって混ざって、今「混」という感じです。このあと下半期はどう消化するんでしょう(笑)」
――このあと、8月から初主演のweb映画の配信もスタートしますね。どんな作品なんですか?
「迷っている女の子の話です。私は高校1年の時に女優になると決めたからありがたいことに進路に迷っていないですけど、この子は進路に迷っているんです。その子が色んなことを思いながら中目黒の街中を歩く作品です」
――同世代はもちろん、20代、30代になってもずっと迷っている人も多いかと思いますが、今、高校1年の時に進路を決めたと言い切りました。女優は一生続けていきたいですか?
「おばあちゃんになってもやりたいです。これまで、生きているうちにやりたいと思っていたのが、是枝監督の『ワンダフルライフ』を観てから、私はもしかしたら死んでも出来るんじゃないの? と思って。そしたら益々ワクワクしてきちゃって。ずっとやりたいですね。多分ゴールがないものだから」
――そこまでやりたい、演じることの魅力ってなんですか?
「なんでしょうね。お芝居が好きなんですよね。そして伝えることが好き。真実を伝える映画、気持ちを伝える映画、雰囲気を伝える映画など色々あるけど、それぞれ1本観ることにグッと変わるし、カツンと心に入ってくるものに関われるなんて凄く幸せ。参考書を1冊読むより早くわかるし、そんな素敵な職業で、しかも自分が好きなお芝居がやれるなんて。これ以外やりたい職業って………、あ、ちょっと教師がやりたいけど…」
――伝えるという意味では教師も同じですものね。
「そうですよね。だから、ちょっと教師は興味があります。いつか教員免許を取りたいんです」
――何の先生になりますか?
「社会科。歴史が大好きなんです。本当は大学に行って教員免許を取ろうと思ったんです。けど、今はお芝居をやりたいから進学はやめてお芝居に専念することにしました」
――教える対象は、小学生、中学生、高校生?
「中学生です(即答)。『鈴木先生』をやって思いました。一番つらいし、大事だし、中学教師が成功出来たら凄いです。全く問題を起こさず最高の中学の教師が務めるなんて無理! と思いましたけど」
――現実には難しくても、まずは役で出来るといいですね。
「本当にそうです!! そうだ、あと私、日本髪が似合うんです。凄く顔が昭和でしょ。三つ編みなんかしたらひめゆり隊になっちゃうし。江戸、明治、大正、昭和の時代を演じれます」
――カスリの着物やモンペもお似合いかも…
「そう、モンペも! めっちゃ似合うんです。だから、フィクションじゃなくて、真実を伝える映画は絶対にやりたいです。実際に教師が出来なくても役で出来たらいいなぁ。希望は膨らみますね」
原作/朝井リョウ(第22回小説すばる新人賞受賞)
監督/吉田大八
脚本/喜安浩平 吉田大八
出演/神木隆之介 橋本愛 東出昌大 清水くるみ 山本美月 松岡茉優 落合トモキ 浅香航大 前野朋哉 高橋周平 鈴木伸之 榎本功 藤井武美 岩井秀人 奥村知史 太賀 大後寿々花 ほか
配給/ショウゲート
8月11日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
©2012「桐島」映画部 ©朝井リョウ/集英社
ある金曜日。校内中のスターで、バレー部のキャプテン・桐島が部活をやめるというニュースが広まる。退部の理由は不明。だが彼女さえも連絡が取れず、桐島は行方不明のまま。桐島がいなくなったことにより、学校内の人間関係にも変化が現れ、桐島とは縁のなかった映画部の前田(神木隆之介)が行動を起こす。一方、桐島の一番の親友である宏樹(東出昌大)の彼女である沙奈(松岡茉優)は、付き合う相手をステータスで選んでいるが、属する女子グループもギクシャクし始める…。