Photo 若手人気俳優で構成されたPureBoysの第4弾となる舞台、<PureBoys act.4 『7 Guys Gone -セブン・ガイズ・ゴーン-』~七つの心の忘れもの~>が、いよいよ4月14日から公演開始! 更に公演初日にはファン待望のファーストアルバムも発売されるという。新年度というスタートの年を、PureBoysで走り出した南圭介。彼の舞台に対する意気込みはいかに?
── 4月14日から、いよいよPureBoysの第4弾となる舞台が始まります。
「今回の舞台は、現メンバーでやる初めての舞台なんです。でもメンバーとはテレビ番組やイベント、ラジオなどで濃い時間を過ごしています。今までは、新メンバーが入ってから初めての仕事が舞台ということが多かったんですが、今回は舞台より前に仕事をやることが出来て。なので稽古期間は短いんですが、それ以上のものを見せることが出来るんじゃないかと思っています」
── 稽古の雰囲気はどんな感じですか?
「めっちゃスピーディーです(笑)。短期集中型ですね。期間はだいたい3週間くらいなので、ほんとに詰め込む作業です。でもそれが成り立つのがPureBoys。ほかの舞台だとなかなか出来ないことが、PureBoysだったら出来るんです」
── 舞台のお話は、父親を亡くした3兄弟と、兄弟の住む町内会の人達のお話ということで。
「僕は次男の役で登場します。長男は永岡卓也君、三男が佐藤雄一君です」
── 南さん演じる男の子は、どんな役柄ですか?
「クールな男の子ですね。でもほんとは熱いハートの持ち主で、凄く友達思いなんです。だけど、そういう気持ちを伝える術がわからない。だから周囲にぶっきらぼうに接してしまって、親友とケンカしちゃったり…」
── ご自身は、そういう性格は理解出来ますか?
「わかるところもあります。相手にどうやって気持ちを伝えたらいいんだろうと考えたりすることはありますけど、でも僕自身はぶっきらぼうではないかな? ただ心の中で考えることは似ているので、伝え方の違いはあるけど、僕と似ているかもしれませんね」
── 演技プランは考えていますか?
「今回の舞台って、時代が行き来するんですよね。小学生時代も演じたりするので。そこがどうなっていくんだろうと、楽しみにしています」
── 小学生役ですか!?
「そうなんです! まだお父さんが生きている時に三兄弟でワーワー騒いでいるシーンなんかがあるんですけど。(取材時の時点で)まだ稽古は始まっていないんですが、どういうシーンになるのか想像がつかないですね。麦わら帽子とか短パン履いてやるのかなぁとか。ランドセル背負うのかなぁとか…」
── 年齢が上の設定ならまだしも、小学生の役はなかなか経験出来ませんよね(笑)。
「そうなんですよ。歳上の場合だと、要素を付け加えることでなんとかなるんですけど、歳下で、しかも小学生ですからね…ふふふっ(笑)。ほんとどうなるんでしょう(笑)。でも入り方次第だと思っています。そのシーンが面白く見せる場面だったら、デフォルメするくらいの演技で臨もうと思います。そうじゃなかった場合は、小学生といっても、彼らだって小学生なりに大人の考えを持っているんじゃないかなと思うので、あまり難しく考えずに、小学生という設定だけ伝えられればいいんじゃないかなと」
── 今回の舞台は、どんなところが楽しみですか?
「個人的には、男兄弟の絡みですね。僕は男兄弟がいないので、どういう感じなんだろうってワクワクしています。兄弟ゲンカのシーンもあるので凄く楽しみですね」
── 自分が経験していない役柄の場合は、色んなものを参考にされますか?
「そうですね。参考にしたり色々考えたりします。兄弟の設定の場合は、男兄弟を演じられた方々のイメージを参考にしたりしますし、小学生という設定は、昔の自分はどうだったかぁ~って考えたり」
── 演じる上で、何か課題はありますか?
「課題かぁ……。台本の意図通りに伝えることが出来るか、ということですね。本当は優しいのに、優しく出来ないという人なので、普段の自分と違うからこそ、そういう部分は難しいですね。それが原因で親友とケンカしちゃうし…」
── PureBoysの中でも、色々意見を言い合ったりはされますか?
「言い合うっていうよりも、提案するって感じですね」
── 各々、ポジションみたいなものはあるのでしょうか?
「え~と、僕の独断と偏見で言っちゃっていいですかねぇ(笑)。(安藤)龍は盛り上げ役です。ムードメーカー的存在というか、かなり明るいヤツです。元気で好奇心旺盛だし、見ていて面白いですね。いときゅん(絲木建太)は、最近雑学キャラなんですよ。困った時に"これってなんだっけ?"と聞くと、すぐに答えてくれる、物知り博士です(笑)。八神蓮君は、完全に自由な人。でも僕達に色んなラインを引いてくれる人でもあります。冒険家のイメージかな。たっくん(永岡卓也)は、冷静に周りを見ている人。ラジオでは、僕が司会をやることが多いんですが、たっくんに頼ることが多いです。それにちゃんとパスを返してくれる、頼もしいヤツです。で、(佐藤)雄一は、龍と一緒でムードメーカーですね。ふたりはサッカーでいうところのFWでツートップ。勢いがありますね。真ん中のMFが蓮ちゃん(八神蓮)で、僕が一番うしろのGKかなぁ。で、アジアの壁でDFの要ポジションがたっくんですね。そしてりょん(三浦涼介)が、これがまたセンスのある子で。凄く新しい刺激をくれる子です」
── このメンバーが揃った舞台では、色んな掛け合いが楽しめそうですね。アドリブも多そうなイメージがあるのですが。
「いや~、ありますね。ポロっと出ちゃうことが多いです。でも僕はあんまり……、いや、やりますね(笑)。でも事前に言います! たまに事前に言われない時もあって、僕がアドリブを言われて返さなきゃいけない時は、もうびっくりします(笑)」
── 今回もアドリブは連発しそうですか?
「よくも悪くも、毎公演違うものが見せられると思います。舞台ってたぶんそういうものだと思うんですけど、PureBoysの場合は、そのスピードが速い気がしますね。週に1回は顔を合わせるメンバーなので、コミュニケーションはバッチリです」
── メンバーの活動はご自身にとって、刺激になりますか?
「凄くなりますね。メンバーの舞台なんかはよく観に行きますし。蓮ちゃんとはドラマ『サラリーマン金太郎2』で同じだったので、そこではまた新たな刺激が生まれるというか」
── メンバー同士で、仕事の話はされますか?
「そうですね。最近みんなは"ライブがやりたい!"って口を揃えて言ってます。年末にライブイベントをやらせて頂いたんですが、そこで味をしめちゃって…。もうライブやりたくてしょうがないんですよ」
── どんな味をしめたんですか?
「僕自身としては、お客さんがスタンディングで、ライブハウスで出来たってことが凄く興奮しました。会場のお客さんとの一体感が…とにかくハンパなかった! あんなに汗をかいたの初めてじゃないか? っていうくらい凄く興奮しましたね」
── 芝居とはまた違う楽しさですね。
「全然違いますね。PureBoysの舞台も、お芝居のあとに何曲か歌うんですけど、それともまた違う感覚なんですよ。ほんとにお客さんからパワーをもらいました。お客さんがいなかったら、あんなに出来てないと思います。だからもっとライブをやりたいし、もっとたくさんの人達と、あの空間を過ごしたいですね」
── 舞台の初日には、PureBoysのファーストアルバム『Pure Vox』も発売されます。
「アルバムひっさげて回りたいですよ! もう手売りします(笑)。どこでもライブに行ける準備はしておきたいです」
── 歌だけではなく、ダンスもありますよね。身体を動かすことについてはいかがですか?
「動くのは大好きです。最近またダンスが楽しくなってきて。ダンスの練習も、舞台の稽古とはまた違う楽しさがあります」
── 演技する自分と、歌って踊る自分は、全然別人ですか?
「基本は変わらないんですけど、演じてる自分はその役に成りきっていますが、歌ってる自分は、素そのものですね」
── 歌を歌うことに、照れたりはされませんか?
「今は全然ないですね」
── "今は"ということは…。
「最初はありましたね。緊張して…もうどうしよう! って思う時もありました。でも最近は自分から発信することに自信を持てているかな。去年くらいかなぁ、イベントが立て続けにあった時期があって。その時に、ダンスをたくさん練習して、以前よりグンと楽しく臨むことが出来たんですよね」
── PureBoysの舞台は、芝居だけではなく歌やダンスも観れるのが、ファンにはたまらないですよね。
「そうなんです! そこをいい方向に持っていければいいですね。だって芝居がよくても最後の歌やダンスがダメだったら、冷めちゃうじゃないですか(笑)。めっちゃ芝居感動したのに、最後のダンス観て、"あれ…この人……"みたいに思われたらイヤですし。だから、芝居以上のものをライブでは見せたい、という意気込みでやっています。相乗効果にならないとダメなので、そういうプレッシャーは少なからずありますね。芝居も歌もダンスも、いいものを見せたい気持ちが強いですから」
── 芝居のあと、すぐにライブモードに気持ちは切り替えられますか?
「たぶんステージに立つまでは切り替わってないと思います。衣裳に着替えてスタンバイするまでは、気分は落ち着かないです。でもスタンバイが終わって、いざ曲が始まると、なんか自然と切り替わってるんですよ。スイッチを入れるというよりも、自然にスイッチが入っている感じです」
── よく、アーティストさんがライブ前に円陣を組んだりしますけど、ああいうのは、PureBoysでもありますか?
「ありますあります! 僕が声をかけるんですけど"Gotta our step!"と言っています。『ゼンカイダンス』という曲のフレーズにこの歌詞があるんですけど、今はそれに落ち着きました」
── ということは、今までは迷いがあったんですね(笑)。
「はい(笑)。それまでは"1、2、3!"とか"行くぞ! オ── !!"とか、定まってなかったんですけど、ある日このフレーズになりました(笑)。みんながしっくり来た瞬間です(笑)。僕、この円陣の時間が大好きなんですよ」
── チームワークみたいなものを感じれる瞬間ですよね。
「僕、ずっと部活でバスケやってたんで、チームワークって凄く好きなんです。今、この年齢になっても、男子が集まって何かやれるっていうのが凄く楽しい」
── チームワークが満載の舞台が非常に楽しみです!
「今までの舞台を観てきた人も、これから初めて観る人も両方が楽しめる内容になっていると思います。このメンバーでやるのは初めてですし、4月という新年度にやる舞台なので、新しいPureBoysを見せれたらいいですね。PureBoysは、みなさんの新生活を応援します!」
── 素晴らしいキャッチフレーズ、ありがとうございます(笑)。では最後に、新生活ということで南さんがこれからやってみたいことを聞かせて頂けますか?
「今色々やりたいんですよね。年末からピアノを始めたんですが、最近はちょっと出来ていないので…またピアノの練習も頑張りたいですね。あとは、美術館にも行きたい!」
── アートにご興味が?
「えっと……アート系はね…興味あります……よ(笑)」
<マネージャー>「彼は絵が凄いんですよ。ある種ピカソ的な…」
「ピカソって!!(笑) ちょっと時代がまだ僕に追い付いていないだけです(笑)。これから色んな方々の絵も観ていきたいなと…。あと僕、今大仏にハマってるんですけど、意外と知られていないような大仏って結構あるんですよね。そこに新しい発見がある気がして。先日、淡路島に行って来たんですけど、(デジカメを取りだし写真を見せながら)こんな感じで普通に大仏が立ってたりするんですよ。こんな観音様があるのに、すぐ近くには"喫茶店アメリカ"っていう看板が並んでるんです。このミスマッチさが面白くて(笑)」
── ほんとですね(笑)。凄くシュールです! 絵だけでなく、写真の才能もあるのでは?
「ありがとうございます(笑)。こういうちょっと変わった写真を撮るのも好きなんです。淡路島は初めて行ったんですが、ここでも色んな発見がありましたからね~。もっとたくさん色んなものを見つけたいなと思いました。僕、大仏に対して熱いんですけど、大仏歴は短いので…もっと極めたいです! そして究極は世界遺産に! 今年もまた何に出会うのか楽しみですね」
脚本:本田誠人(ペテカン)
演出:堤泰之(プラチナ・ペーパーズ)
企画/制作:ケイダッシュステージ
出演:PureBoys[南圭介/八神蓮/佐藤雄一/永岡卓也/絲木建太/三浦涼介/安藤龍]/八十田勇一
2010年4月14日(水)~4月18日(日)
シアターサンモールにて公演
(問合せ)東京音響:03-3201-8116
時は現代。ラーメン屋「幸来軒」の主人・源五郎が亡くなった。その通夜の日、店を継いだ末っ子を中心に、久しぶりに顔を合わせることとなった三兄弟。そして学生時代の友人、葬儀屋のアルバイト、バンド仲間も加わり、ちぐはぐな会話の中から兄弟それぞれの、そして7人全員の人生が浮かび上がってくる。そんな時、息子達宛てに宛てた源五郎の手紙が見つかって…。
2010年4月14日(水)発売 価格: ¥3,000(税込)
ファーストシングル「乾杯ジュテーム」から最新シングル「ゼンカイダンス」まで全ての楽曲、 さらに新曲も含めた全12曲が収録。