奥秀太郎の問題作『USB』が遂にDVD化!
プラスアクト
(2011年01月31日 13:48) |
09年6月、シネマライズで封切られた映画『USB』。公開から1年半を経て、遂にDVD化される。「被曝」「帯化」「シャトルベクター」といったキーワードから作り出された悪趣味な世界観が際立つ一作だ。監督自ら"放射能エンターテインメント"と銘打った本作だが、絶望的な状況に立たされた若者の、いびつな愛の形が浮き彫りにされていく。『カインの末裔』『ドモ又の死』など革新的な作品を作り続ける奥秀太郎。映画界の異才が、スクリーンの中で爆発している。
原子力発電所の臨界事故が原因で放射能汚染が進む町に、祐一郎(渡辺一志)は母(桃井かおり)と暮らしている。開業医だった父が亡くなり、跡を継ぐために医学部入学を目指しているが、浪人生活は5年も続いている。ギャンブルにハマり、多額の借金を抱えドラッグの売買に手を染めてしまう祐一郎は、恋人の真下(小野まりえ)から妊娠を告げられる。祐一郎はいとこの信一(大森南朋)が勤める病院で、多額の報酬が支払われるアルバイトがあることを幼馴染みのチンピラ・甲斐(峯田和伸)から聞かされる......。
『カインの末裔』に続いて主演を務める渡辺一志、風格ある堂々の演技で魅せる桃井かおり、大杉漣 、野田秀樹などが集結する『USB』。独特の映像世界が広がる95分だ。
ⓒM6 TRANCE PICTURE WORKS
DVD『USB』
監督・脚本/奥秀太郎
出演/渡辺一志 桃井かおり 峯田和伸 大森南朋 大杉漣 野田秀樹 ヤン・ヨンヒ 小野まりえ ほか