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映画『王様とボク』のトークショー前の記者会見に、菅田将暉、松坂桃李、相葉裕樹、前田哲監督が登壇!
プラスアクト (2012年09月04日 22:22) |

やまだないとの名作コミックを映画化した『王様とボク』(9月22日公開)。公開まで1カ月を切った8月26日(日)、菅田将暉、松坂桃李、相葉裕樹、前田哲監督がオフィシャルサポーター限定のトークショーに登場し、その前に記者会見を行なった。





映画初主演にして、難しい役どころに挑戦した菅田は「『王様とボク』の世界観が凄く楽しくて、ファンタジーのような日々でした」と撮影を振り返り、「主演という重みを当時はそこまで背負いきれてませんでしたが、今になって凄く感じています」とコメント。松坂も「夢の中にいるような世界観が映像となって完成したので、お客様が観た時にどういう反応をするのか早く聞いてみたい。アンケートとか取ってみたいですね」と公開前の心境を語った。


本作は、若者なら誰もが感じる大人になることへの不安と迷いを描いた青春物語。ミキヒコ(松坂)は、恋人のキエ(二階堂ふみ)と初めて結ばれた18歳の誕生日に、6歳のころに不慮の事故に遭って以来、昏睡状態で眠り続けている同級生・モリオ(菅田)のことを思い出す。その後、モリオが長い眠りから目を覚ましたことを知って会いに行くが、彼は身体は18歳の青年に成長したものの、心は6歳のままだった。大人になっていく自分に、どこか不安や戸惑いを感じていたミキヒコは、ピュアなモリオの姿を通して、少年時代に想いをはせていく。


完成した作品に対して「相葉君、菅田君、松坂君の3人が役にハマるというよりは、それぞれが持っているものを役に投影して作れたかなと思っています。芝居について何か作って持ってきてもらうのは当然いいと思うけど、それをいっぺん忘れてもらった。芝居は相手あってのことですから、空気感とかをそれぞれ感じたままに一度出してみてという話を結構しましたね」と監督。3人がどれだけ居心地よく演じられるどうか、環境作りにこだわっていたと言う。


そんな監督の演出について、ミキヒコとモリオの友人・トモナリを演じた相葉は「あまり、ああしようこうしようというのを決めずに現場に入り、周りや相手の流れを感じながらフラットな状態で臨めた。今までにない感覚で芝居が出来て貴重な経験になりました」と充実感を得た様子。
松坂は「まずは気持ちでやってみようみたいなことが多くて、僕はそういうのが好きなので居心地がよかった。あと監督は(表情を)引き出すために色んなことをしてくれるんです。例えば、草むらから菅田将暉が転がり落ちてくるシーンで、監督の指示だと思うんですけど、僕の目線に入っているにも関わらず、思いっきりピースしてきて(笑)。そういうサプライズが楽しかったですね」と語った。


菅田は「現場で監督に1個1個“これってどういうことなんですかね”と聞いて、とにかく話しました。体が18歳で中身が6歳って数字で言うとわかりやすいんですけど、じゃあ6歳に見えればいいのか、子供に見えればいいのか、実際に6歳がする行動を取ったら本当に6歳に見えるのかとか…。パンクしそうになったら監督に聞いてという毎日でした」と、監督との度重なる話し合いの甲斐もあって難役を演じきれたよう。
対して監督は「あまりにも子供過ぎてしまうと観ている人が引いちゃうし、やらなさ過ぎてもまたキャラクターの感情が伝わらないから、その塩梅が難しい。それをよくやってくれたと思います。実際の小学生との絡みが自然だったのは、菅田君の持っている力でしょうね」と満足げな表情を見せた。





最後は、それぞれが作品への想いを述べて締めくくった。


「10代、20代はもちろん、30~40代の方がご覧になってどう感じるか気になります。たくさんの方に見て頂いて青春を感じて頂けたらと思います」(相葉)


「昔、先輩の役者さんに『お前、人生楽しいか?』って言われたことがありまして。お芝居は楽しいし、日々充実はしていたけど、“人生が楽しいっていうのはわからないなぁ”って思っていたんです。でもこの映画に関わって、今日までの半年間がずば抜けて楽しかったんです。“凄く人生が楽しいな”って。色んなパワーが詰まった作品だと思いますので、(みなさんにも)そういう変化があれば嬉しいです」(菅田)


「僕は、自分が学生のころの思い出に触れた気がしました。“あのころって嬉しいことがたくさんあったな”って。観終わった時に、何か思い出に触れられるような作品になっている気がします」(松坂)


「この作品は3人の友情物語ですけど、喪失の物語でもあるんですね。人は色んな悲しみとかを乗り越えて生きていかざるを得ない。それが大人になるということで…。10代の思春期から20代前半は、迷うことも悩むことも多いと思うんですけど、そういう人達に少しでもエールを送れればいいかなと思っています」(前田監督)





『王様とボク』
監督/前田哲
原作/やまだないと『王様とボク』(イースト・プレス刊)
出演/菅田将暉、松坂桃李、相葉裕樹、二階堂ふみ ほか
配給/ユナイテッド エンタテインメント


9月22日(土)よりロードショー
(C)2012「王様とボク」製作委員会
2012年09月
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