Cocco初主演作『KOTOKO』特別上映会! 監督・塚本晋也が撮影エピソードを語る
プラスアクト
(2012年03月28日 21:12) |
3月27日、東京・テアトル新宿で行われた最新作『KOTOKO』の特別先行上映会に監督の塚本晋也が登場し、トークショーを行なった。
本作は、シンガーソングライターCoccoの初主演作。琴子(Cocco)は幼い息子との二人暮らし。彼女は人がふたりに見え、どちらが本物かわからないため、常に気を張って生活している。精神のバランスを崩してしまった女性を鮮烈なタッチで描いた衝撃作だ。
司会者から「本日は監督のご厚意で、会場の皆さんも写真撮影はOKです!」と言うアナウンスがかかると、「わぁ!」という声と同時に温かい拍手が起こった。
今作の脚本については、「撮影に入る前にCoccoさんにインタビューをし、彼女の頭の中を探っていきました。Coccoさんの世界をいちファンとしてどうやって表現出来るかを模索しました。Coccoさんにも意見を言って頂き、“私が琴子だったらこうする”という意見を元に脚本を仕上げています。なので、Coccoさんが現場に入られた時には、もう琴子を自分の中に息づかせていました」と語る。
Coccoは演技だけでなく、本作で歌を歌うシーンもあり、そのことについては
「僕は彼女のファンなので、1カットで一気に撮影しました。そして本作には、Coccoさんが持ってる可愛らしい楽器を持って来ていただき、即興的に仮音楽を作ってもらいました。それがあまりにも素晴らしくて、仮録音だったので雑音も入っているんですが、そのまま使っています」と、音楽の裏話も披露した。
「映画を観終わったら、是非みなさんブログやツイッターに書き込んで下さい。そして全国公開までに、ねずみ講のように広がってもらえれば嬉しいです!」と塚本監督がジョークを飛ばす等、終始和やかなトークショーとなった。
「KOTOKO」は、4月7日から全国で公開。
『KOTOKO』
企画・製作・監督・脚本・撮影・編集・出演/塚本晋也
企画・原案・出演・美術・音楽/Cocco
配給/マコトヤ
琴子(Cocco)は幼い息子の大二郎と二人暮らし。彼女は人がふたりに見え、どちらが本物か分からないため、常に気を張って生きている。世界があるべき姿になるのは、歌っている時だけ。やがて幼児虐待を疑われ、息子と離ればなれにされてしまう。ひとりで暮らし始めた彼女の前に、小説家の田中(塚本晋也)が現れる。バスの中でふと口ずさんだ歌に魅了された彼は琴子にいきなりプロポーズするが……。
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