映画『天の茶助』の完成披露試写会で松山ケンイチがSABU監督への想いを語る
プラスアクト
(2015年06月08日 20:30) |
6月2日、映画『天の茶助』の完成披露試写会が行なわれ、主演の松山ケンイチを始め、大野いと、大杉漣、伊勢谷友介、玉城ティナ、SABU監督が登壇した。
沖縄が舞台となった本作は、SABUが書き下ろした小説を映画化したファンタジックラブストーリー。舞台挨拶では監督・出演者がオール沖縄ロケで行なわれた撮影の様子や作品について語った。
松山は「みなさんが想像している沖縄とは違った“沖縄”が舞台になっています。沖縄市のみなさんに協力して頂いてできた作品です」と感謝の気持ちをコメント。ヒロインを演じた大野は「一番思い出すのは沖縄ぜんざいです。本当においしくて撮影の合間もたくさん食べていました」と沖縄での思い出を話した。
また、SABUと2度目のタッグを組んだ松山は「SABU監督の正直なところが好きです」と告白。「以前ご一緒した撮影時に、『監督がOK出した後に役者さんが、もう1回やりたいと言ったらどうするんですか?』と聞いたら『やらせて、編集の時に切る』とおっしゃっていて、なんて真っ直ぐで正直な方なんだと。だから信用出来るし、また絶対監督と一緒にやりたいと思っていました」と監督との再会を望んでいたことを語った。SABU作品の常連である大杉も「30年くらいの付き合いでも、現場では監督と俳優という緊張感もあります。僕も正直なSABUさんが大好きで、色んな意味で信頼している監督です」と想いを語った。一方、SABU組初参加の伊勢谷は、「怖いイメージがありましたが、現場では監督の柔らかい雰囲気に和ませてもらいました」と明かした。
SABUは、2月に開催された第65回ベルリン国際映画祭の「コンペティション部門」で上映されたことに触れ「僕の作品は、真面目かそうでないかというと不真面目な作品が多いのでなかなかコンペには選ばれないんです。ただ、今回コメディー要素があってもコンペに選ばれたということで、いかに我々が凄いということがやっとわかったか(笑)!」と喜びもひとしおの様子だった。
最後に松山が「本作は“運命”がテーマです。この作品には運命に対して何かしらのメッセージがあります。どうぞ受け取って帰って頂けたらなと思います」とコメントし、舞台挨拶を締めくくった。
『天の茶助』
監督・脚本・原作:SABU
出演:松山ケンイチ 大野いと 大杉漣 伊勢谷友介 田口浩正 玉城ティナ 寺島進
配給:松竹メディア事業部/オフィス北野
©2015『天の茶助』製作委員会
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6月27日(土)全国公開