骨太エンターテインメント作品『人類資金』完成報告会見!
プラスアクト
(2013年08月31日 21:03) |
10月19日より公開の映画『人類資金』の完成報告会見が、8月27日に都内で開かれ、俳優の佐藤浩市、森山未來、仲代達矢、阪本順治監督、原作者の福井晴敏が登壇した。
本作は、旧日本軍の隠し資産「M資金」を題材に、『亡国のイージス』の福井晴敏と阪本順治監督が再びタッグを組んだ作品。極寒の地ロシアのハバロフスクから、35度を超すタイのカンチャナブリ、そしてニューヨークにある国際連合本部と、4か国で撮影を行ったエコノミック・サスペンス大作となっている。
M資金詐欺師である主人公の真舟を演じる佐藤は、本作に対して「M資金自体が都市伝説化していている中で、M資金を題材にエンターテインメント作品にしようとしている。その姿勢に対して、自分は下手に構えるのではなく、そのボールに素直に乗っかろうという気持ちだった」と語った。
謎の男“M”の腹心・石を演じる森山は、「石という人物の過去の歴史をはじめ、多くは語らずとも、Mとの関係性というものは意識して演じました。何かに行き詰まったり限界を感じてしまったら、この映画を観ることで、そこから先の景色が見えるような作品になれれば」と意気込みを語った。
また、M資金を管理する財団理事長・笹倉を演じた仲代は、「今まで演じてきた役で、企業のトップというのは初めての出会い」と話した。更に「昔の映画の世界というのは、『金環蝕』のような政治を徹底的に叩いた社会派映画が多かった。それに娯楽映画と社会派と別れてもいました。そんな中、この『人類資金』という作品は、エンターテインメントな部分も含めて社会派という意味を持っている映画だと思います」と、映画の出来に満足気なコメントを残した。
最後に監督を務めた阪本が、「企画当初から、異端となる映画を作ろうとしている自覚がありました。こういう映画が皆さんにどういう風に受け止められるかは心配ですが、どんと構えていこうと思っています」と締めくくった。
『人類資金』
監督:阪本順治 脚本:福井晴敏 阪本順治 音楽:安川午朗
原作:福井晴敏「人類資金」(講談社文庫刊)
出演:佐藤浩市 香取慎吾 森山未來 観月ありさ 石橋蓮司 豊川悦司 寺島進 三浦誠己 岸部一徳 オダギリジョー ユ・ジテ ヴィンセント・ギャロ 仲代達矢
配給:松竹
10月19日(土)より、全国ロードショー
公式HP:
http://www.jinrui-shikin.jp/
ⓒ2013「人類資金」制作委員会